第36回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会
2005年12月24日(
 
味の素スタジアム
チーム名
1Q
2Q
3Q
4Q
合計
慶應義塾高等学校
7
7
0
3
17
大阪産業大学附属高等学校
0
0
7
7
14

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残り0秒の決勝FGで慶応高が22年ぶりの王座!
大産高、後半の猛追及ばず。

 12月24日、味の素スタジアムで第36回全国高等学校選手権大会決勝戦・クリスマスボウルが、大阪産業大学附属高等学校(関西代表)と慶應義塾高等学校(関東代表)の対戦で行なわた。
  前半リードされた大産大高校が、後半は激しく追い上げ、ゲームは第4Q終盤まで勝敗の行方の見えない激戦となったが、試合残り0秒、慶応高の21ヤードFG成功が、熱戦に終止符を打った。

慶応高ディフェンスがファンブルフォース 寒気は強いながらも冬晴れの好天に恵まれ、午後12時10分、大産高のキックオフでゲームは始まった。

 慶応高は自陣より、QB青樹からショートパス、レシーブしたWR芳賀はよく走りロングゲイン、大産高のゴール前14ヤードに迫った。
 次のプレーでWR笹谷がDBを振り切り、待ち受けたようにエンドゾーンでパスを受けTD。TFPも決まり、7−0と慶応高が先制に成功する。

 その後は、大産高のLB服部、DB吉田、慶応高DL齋藤ら、互いのディフェンス陣が踏ん張り、パントの応酬。
 特に前半の大産高は、自陣をほとんど出られず、厳しいフィールドポジションでの戦いが続く。

 第2Qの慶応高、敵陣45ヤードからのオフェンス。ランプレーでダウン更新を得たあと、大産高に15ヤードの反則があり、敵陣20ヤードに迫る。
 RB村岡のランなどでさらに前進し、最後はQB青樹から、エンドゾーン左に走りこんだWR芳賀に2本目のTDパスがヒット。14−0と慶応高がリードを広げる(TFP、K成功)。

 大産高は、1年生QB岡とRB上野のランなどでダウンを更新し、ゴール前まで進むが、慶応高ディフェンスの早い潰しにファンブルが出て、得点できず前半を終了する。

QB岡のTDラン  後半開始早々、大産高はトリック・プレーで状況の打破を図るが、慶応高のディフェンス陣がこれをよく読んで阻止。

 しかし粘る大産高。自陣11ヤードよりQB岡がランで、2度のロングゲインを奪い、敵陣25ヤードと陣地を進める。
 さらにWR文元へパスでダウン更新のあと、ゴール前15ヤードからRB楠田が3回のラン、4thダウン3から、QB岡が右オープンをエンドゾーンまで走りきりTD。TFPも決まって、7−14と大産高が反撃を開始する。

 第4Q11分25秒。自陣19ヤードから大産高のオフェンス。
 ダウンを一回更新のあと、QB岡と藤本の2人のQBによるトリック・プレーで、WR辻井にパスが通り、ロングゲイン。
 敵陣に入り、WR/DB宜本へのパス、RB上野のランなどでゴール前17ヤード。
 最後は、QB岡が右オープンのランでTD。TFPのキック成功で、14−14と大産高がついに同点に追いつく。

 その後試合は膠着した状態で進み、残り時間57秒。自陣11ヤードから大産高がオフェンス開始。
 しかしここで、慶応高DB高田が値千金のパスインターセプト。試合残り時間42秒、敵陣45ヤードからと、慶応高は最後のチャンスを掴む。

 慶応高QB青樹は、左サイドラインWR小鹿、右サイドラインWR松本、WR笹谷へと連続してパスを成功させ、ゴール前4ヤードでボールをスパイク。この時点で試合残り時間は2秒。

 慶応高はキッキングチームが入る。21ヤードのFGゴールトライ。
 K菊岡の蹴ったボールの軌跡はやや低かったが、そのままゴールポストに吸い込まれる。このとき時計はゼロになっていた。